その17【草地和牛 褐毛和種】の育成について

今回は、脂肪交雑(サシ)を入れる育成・技術法についてご紹介いたします。
まず、脂肪交雑(サシ)とはどのような状態か皆様はお分かりになりますでしょうか?
牛肉の赤身の部分いわゆる筋肉に脂肪が入っている状態の事を脂肪交雑と呼びます。
いまの市場でいきますと、脂肪交雑が多い牛肉ほど高値で取引されるため各農家さんはサシを入れるため様々な育成をおこなっています。

和牛四種類(黒毛・褐毛・短角・無角)の中で最もサシの入りやすい品種は黒毛和種です。
その理由の一つとして考えられるのは、【血統】です。
現在の黒毛和種は【田尻号】と呼ばれる肉質が良く、サシの入り方が良い種牛の遺伝子を引き継いでいるため他の和牛と比較してもサシが入りやすい系統となります。

二つ目の理由は【飼料】です。
穀物(とうもろこし・大麦など)を多く与える事によって脂肪交雑が可能となります。
牛は草食動物のため基本は牧草・粗飼料だけでも十分に成長はするのですが、脂肪交雑・肉質を良くするために穀物・濃厚飼料を与えています。

最上級のサシを入れるため、ある一定期間に達した牛たちのビタミンをカットするビタミンコントロールという育成があります。ビタミンを制限する事によって脂肪交雑しやすい体質となるのです。

このような技術は、牛たちにとってストレスのかかる育成法となりますが、アローファームではビタミンコントロールを一切おこなっておりません
牛たちにとって、ストレスのかからない育成法を心掛けて取り組んでいます。

次回は、良い赤身をつくるための育成・技術法についてご紹介いたします。