今回は、良い赤身をつくるための育成についてご紹介いたします。
サシ(脂肪交雑)が入らない良い赤身を作るために一番必要なのは、【 健康に育てる 】ことが大事となります。
では、健康に育てるために大切なこととは何でしょう?
一つ目は、内臓系が病気もなく健康な状態を保っていれば自然と良い赤身はできると考えられます。
内臓系を健康な状態に保つためには、子牛の時期の育成が非常に大事となります。
この時期に粗飼料をしっかりと食べさせて、そしゃく → 反芻(はんすう)を繰り返すことで丈夫な胃ができあがります。
胃が健康な状態であれば、飼料を多く食べることができるため丈夫な内臓・美味しい赤身を作ることが可能となるのです。
アローファームでは免疫力の低い子牛の時期は、母牛と一緒に牛舎で育成をおこない、飼料をしっかりと食べているか、体に異変はないかなど子牛に常に触れて目の行き届く範囲で育成をおこなっております。
その結果、丈夫な内臓が育ち健康な体となり良い赤身のお肉をご提供できる環境が可能となっています。
二つ目は、牛たちにストレスを与えないことが大事となります。
ストレスを感じさせないためにはどのような育成が良いのか?それは適度な運動をさせてあげることです。
アローファームでは、放牧を中心に育成をおこなっております。
牛舎で育成をおこなっている牛たちも、1日1回の放牧時間をとり山の起伏を活かした運動を定期的におこなっています。
牛舎においては自由に歩き回ったり寝転んだりできるだけの広いスペースを設けて肥育牛の育成をしております。
のんびりとストレスのない状態を保つことにより、健康的に育ちそれが良い赤身のお肉へとなるのです。
【 健康な内臓・適度な運動 】 育成するなかで非常に手間のかかる作業ではありますが、アローファームでは手間を惜しまない育成を心掛けています。