その19【草地和牛 褐毛和種】の繁殖牛・肥育牛について

今回から、繁殖牛・肥育牛の育成についてご紹介いたします。
まず、【 繁殖牛 】とは子牛を産んで繁殖させるために飼育している牛いわゆる牝牛の事を意味します。
【 肥育牛 】は、肉質の向上を重視して食肉用として育てられる牛のことを指します。

基本は雄牛を肥育牛として育成をおこないますが、子牛を出産した牝牛を肥育して食肉用として育成することもあり、それらの牝牛は【 経産牛 】と呼ばれています。
もっと掘り下げると全く子牛を産んでいない牝牛を肥育した牛は【 未経産牛 】と呼ばれており、肉質においては一番良いと評価されていますが詳しい説明はまた次の機会でご紹介いたします。

【繁殖牛】についてご紹介いたします。
子牛を産むためにはまず種付けをしなければいけません。
種付け時期としましては月齢12ヶ月が一般的となっていますが、アローファームでは牝牛に負担・ストレスを与えないために月齢14ヶ月以降での種付けをおこなっています。
種付けのタイミングは、発情がきた牝牛に対して24時間以内におこなわないと受胎しません。

ちなみに発情の周期は21日となっており発情を見落とすと次回まで種付けができなくなってしまいます。
そのようなロスをなくすために、アローファームでは1日2回のエサの時間帯などを利用して常に牛たちを見て・触れて少しの変化も見落とさない取り組みをおこなっています。

次回は受胎後の牝牛の育成についてご紹介いたします。