今回は成牛（生後12ヶ月以上）の飼料についてご紹介いたします。
成牛に成長した褐毛和種に与える飼料は大きく4つあります。
　・稲ワラ　　・とうもろこし　　・大麦　　・ふすま

基本は粗飼料（稲ワラ）が中心になりますが、骨格・筋肉が発達する成牛の時期に、タンパク質・ミネラルなどを豊富に含んだ濃厚飼料の【とうもろこし・大麦・ふすま】を与えることによって大きく強く成長していきます。

牛に与える濃厚飼料の基本は単味飼料といって一種類しか入っていない飼料を一般的に使用します。
そのため栄養・ビタミンの不足や牛が食べ飽きてしまう可能性もでてきます。
当牧場では、単味飼料ではなく草科を圧縮した飼料が混ざっている国産の二種濃厚飼料を使用しています。

その結果牛の健康状態を保ち、太りすぎず、飽きることなく食べ続けることができるのです。
濃厚飼料を与える量にかんしても、年齢に合わせて決まった量を与えるのではなく、牛の健康状態・体格・血統・性格・性別・季節・天候など様々なことを考慮して日々細かい調整・配合をおこなっています。
一般的においしいといわれている【霜降り肉】に仕上げるため、過度に濃厚飼料を与えビタミンをカットするような育成を耳にしますが、それらは牛にとって大きな負担となり生活するうえで様々な障害が発生します。

当牧場では、地産地消の稲ワラ（宇佐米を使用）と国産の濃厚飼料を自主配合で与えることによって、牛の健康状態を保ちストレスを感じることなく成長します。
その結果、褐毛和種本来のかたちといわれる、赤身が多く適度に脂肪交雑（サシ）したヘルシーなお肉となります。

放牧地でいっぱい運動をして安全・安心な飼料・水で育った当牧場の【草地和牛】を是非お楽しみください。