その25【草地和牛 褐毛和種】子牛の成長

今回の草地和牛物語は、先月からの続きとなります 【 舎飼い 】 の特徴と放牧と舎飼いを繰り返すことによってうまれる効果をご紹介いたします。

舎飼いの特徴といえば何といっても、生産者の目の届く範囲にいるため牛の体調変化・飼料をしっかりと食い込めているか・繁殖牛に対しては発情の見落としをなくす効果があります。
それに加えてアローファームではただ飼料を与えるだけではなく、子牛の頃から見て触れて懐かせているため放牧中でも名前を呼べば寄ってきます。

怪我の恐れがある肥育牛に関しては放牧が難しいため舎飼いが中心となります。
同じ牛舎にずっといると運動不足やストレスのもととなるため、体重測定などをするときに山の起伏をいかして定期的に運動をさせたり、日光のあたる部屋へ移動させたりしています。

また牛舎の広さにおいても通常よりも大きくつくっているため、自由に歩き回ったり寝そべることもできます。
このように放牧と舎飼いを繰りかえることにより、牛たちがしっかりと運動ができ健康的にストレスなく成長することと、舎飼いによって1頭1頭のコンディションを把握できることが可能となります。
手間のかかる作業となりますが、赤牛本来のかたちである適度にサシの入った美味しい赤身をつくるためには必要なことだと思い日々の育成をおこなっています。