わかりやすいFEMの原理

わかりやすいFEMの原理 FEM

概要: 有限要素法（Finite Element Method）が扱う物理現象は、応力や変形を解析する問題に限らず多岐にわたり、
それらは数学的には微分方程式で書き表されています。
つまり「有限要素法を適用して物理現象を解く」とは「数学的に等価な微分方程式を解く」ことを意味します。
本書では単純な微分方程式にFEM を適用する上で、注意すべき点について具体的な問題を解きながら解説します。
単純な問題を通してFEM の原理を理解できることを期待しています。

有限要素法（Finite Element Method）を適用して問題を解く時、次のように感じた事はありませんか。

・何だか判らないうちに、答えが出てくる。
・きれいな出力なので、結果を信用してしまう。

事前の予想と数値解析結果が異なる時、つい入力物性値に目が行きがちではありませんか？
境界条件や要素の選択に誤りはありませんか？
ソフトウェアの中で何が実行されているかを大まかに知り、結果が合理的であるかどうかを判断するためにも、FEM の原理について理解しておきましょう。

本書がその手助けになれば幸いです。