その8 【草地和牛 褐毛和種】アニマルウェルフェアについて

アローファームの草地和牛は放牧によってストレスのかからない快適な生活を維持しています。
ストレスを与えないために、当牧場では【アニマルウェルフェア】の考え方をもとに育成をおこなっています。

【アニマルウェルフェア】とは、家畜を快適な環境で飼育をおこなうことにより、家畜のもっている能力を最大限に発揮させて健康・安全・安心な生産に繋げる育成法です。

【アニマルウェルフェア】には5つの定義があります。
今回は、空腹と渇きからの自由 (牛の健康を維持するために安全・安心な飼料と水を提供)
について当牧場がおこなっている独自の育成法をご紹介いたします。

牛の飼料は1日2回(朝・夕)となっています。
当牧場では、牛の健康状態を常に把握するため1回の食事をさらに細かく2~3回に分けて与えています。
細かく飼料を与えることにより、牛をしっかりと観察でき怪我や病気などを未然に防ぐ環境つくりを整えています。
また、他の牧場では 【エサを与えた = エサを食べた】 とよく勘違いをすることがあります。

牛たちに与えた飼料を最後までしっかりと食べたかを見届けることは、非常に大事なことです。
育成段階によって、飼料の種類や量を日々調整しています。最後まで見ることにより、食いつきはよいか・穀物をしっかりと食べているかなどを把握でき、食いつきが悪く食べ残しがあれば、飼料を変えたり・牛舎の入れ替えをおこなったりなど様々な対応をとります。

生産者の自主配合飼料を毎日最後まで食べさせる工夫をすることにより、健康・安全・安心な生産に繋がります。
また、牛舎1つ1つにウォーターカップを設置しており常に水分を摂取できる環境を整えています。
放牧地には水桶を随所に設けており、朝と夕方の2回見回りをおこない水の不足がないように確認をしています。
アニマルウェルフェアの定義を基本として、当牧場独自の育成法を加えることにより、牛たちはストレスのない快適な生活を維持することが可能となります。

次回は、【苦痛・傷害又は疫病からの自由】において当牧場が取り組む育成法をご紹介いたします。