その10【草地和牛 褐毛和種】アニマルウェルフェアについて

【アニマルウェルフェア】 5つの定義の第3弾です。
今回は、【恐怖及び苦悩からの自由】 に基づいて、当牧場が独自に取り組む育成法をご紹介いたします。

恐怖及び苦悩からの自由(適切な管理技術および管理者の資質向上)

霜降り肉にするために、肥育中のある時期からビタミンを与える量を制御して脂肪交雑(サシ)しやすい体質にする育成法があります。

ビタミンを制御する、いわゆる 【 ビタミンカット 】 と呼ばれる育成法は牛にとって恐怖・苦悩を与える行為です。
ビタミンカットにより、視力維持に必要な成分が不足して目が見えなくなる症状や、足の関節が腫れて歩行に障害をあたえたり、食欲不振によって病気になる危険性もあります。

現在の牛肉市場では、サシの入り具合によって価格・価値が決まるためこのような行為をおこなうのが現状です。
果たしてそのような牛が安全・安心・健康的なお肉と言えるでしょうか?

当牧場では霜降り肉に育てるため牛たちに恐怖・苦悩を与えるような行為を一切おこなっていません。
牛を大きくするために濃厚飼料は必要となりますが、当牧場の草地和牛においては1日10㎏を超えないように生産者が自主の配合をおこなっています。

粗飼料に関しては無制限に飽きるまで与えており、国産・地元の宇佐米の飼料イネを使用しています。
牛たちが恐怖・苦悩を感じることなく成長することによって、牛が持っている能力を最大限に発揮することができ安全・安心・健康的なお肉となるのです。